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SEKAI NO OWARI特別インタビュー「寄付はつながりを生み出すもの」

お知らせ

2016.12.12

寄付はつながりを生み出すもの

寄付月間に賛同パートナーとしてご参加くださっているSEKAI NO OWARI 動物殺処分ゼロ支援プロジェクト「ブレーメン」。

bremen_mainlogo
http://bremen-project.net

東日本大震災などの支援活動を行い、動物殺処分ゼロ支援プロジェクト「ブレーメン」も立ち上げられ楽曲やグッズの売上の一部を寄付するなど、積極的に社会貢献活動もされているSEKAI NO OWARIさんにインタビューをさせていただきました。

三島:今回ブレーメンとして、寄付月間にご賛同いただきありがとうございました。
寄付月間は、様々な社会課題がある中で、社会の役に立ちたいと考えるひとも約7割の時代において寄付文化を醸成させようと昨年からスタートさせた寄付の啓発キャンペーンです。国の予算がついたからスタートしたものではなく、完全に民間のイニシアチブで実施し、「骨太の方針」にも入るなど政府も後押ししてくださるようになりました。
1回目の時は、12月に来日予定だったビル・ゲイツ氏も一緒にシンポジウムを行い、日本での動きを応援してくださいました。

さて、SEKAI NO OWARIさんは、東日本大震災でも積極的に支援活動を行っておられ、今回動物殺処分ゼロ支援プロジェクト「ブレーメン」もスタートされました。何かきっかけがあったのでしょうか?

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Fukase:大きなきっかけ自体はないんですけど、父の生き方を見ていて、子供の頃から考えていたことでした。今僕が住んでる日本を見渡してみて思うことは、社会貢献って、「中途半端にやっちゃいけない」っていう風潮がすごく強く思えるんですよ。「やるからには全人生かけてやらなきゃいけない」みたいな。でも果たしてそれが正しいのか、って感じることもありました。僕らは持続可能な、やり続けられる行動で、無駄に殺される命がなくなればいいなと思いながら、プロジェクトを行なっています。
また、今の僕らには、昔よりこういう現状を人に知ってもらえるきっかけを作れるようになったので、今このタイミングですべきことじゃないかなって思ったこともきっかけになっています。

三島:ありがとうございます。ブレーメンのプロジェクトで発売された「Hey Ho」は、わくわくするメロディーで、かたくない。寄付や社会貢献も楽しみながら無理なくやるものだと思っているので、お気に入りの曲です。

実は、寄付月間のコンセプトを考えているときに、寄付のイメージを関係者で出し合い、日本の中での寄付のイメージももっとポジティブなものにしたいと、様々な課題に対して、多くの人の思いが込められていることを表現するために、ロゴも明るい雰囲気で色んな色でデザインしていただきました。
セカオワのみなさんにとって、「寄付」ってなんでしょうか?イメージなど教えてください。

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Saori:個人的に寄付に抱いているイメージはプレゼントみたいな感じです。
寄付をした時にお礼のお手紙が来ることがありますが、それって自分が友達とかにプレゼントを贈って、向こうからも返ってくるみたいな感じと同じだと思っています。

Fukase:寄付は、僕にとっては関心です。関心を持ってから本当に知るまでの距離ってとても長い。日々忙しいと、なんとなく関心はあるけど知らないことってたくさんありますが、でも寄付をするとそこに繋がりができて知ろうとする力がすごく生まれます。一つ新たなことを知るとすごく自分の人生が広がると思っていて、関心があるってことは世の中に興味があるってことだから、そこから世界が広がっていきます。

Saoriちゃんが「SOS」って曲の中でも書いていますが、「誰かを助けることは自分を助けること」だと思っています。僕が人生真っ暗だったときは、自分のことしか考えられませんでした。自分のことしか考えてないから、自分の世界が真っ暗になっていました。世の中に関心がなくなるとどんより暗い世界が広がっているだけなので、僕にとって世の中との繋がりは光だし、寄付は自分のためにやる行動だと思っています。人との繋がりがなかったらまた自分は昔の自分のように、自分のことさえ守れない自分に戻ってしまう、そんな気さえします。

三島:関心持って寄付することでさらにたくさんのことが知れて、また別の知らない世界を知って行動するきっかけになって、さらに行動につながって。そういった「繋がり」が生まれていくのも寄付が持ってる可能性じゃないかなって私も思います。

Fukase:やっぱり人が喜んでるところって理屈抜きに嬉しいことだから、こうやって広がって、知るきっかけになればいいなって思います。様々な団体が寄付の使い道を開示していると思いますが、それが明確になればなるほど成果がみえ、寄付することの楽しさがわかるなって感じています。

三島:ありがとうございます。
寄付の未来や可能性についても一言いただけますでしょうか?

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Nakajin:今考えてたのは、寄付っていうのは言葉でしかなくて、実は人間の持ってる根源的な感覚なのではないかと思います。今は、お金によってできることとできないことがあったりするわけですけど、もっとずっと昔の時代から人と人同士で結束して何かを作ったり助け合いながら生活をしていました。今はそれがお金に変わってるだけで、人間がそういう風に人と助け合って何か見返りを求めるわけではなく、助け合って一緒につながって何かをするってことは実は自然に人間が持ってるものだと思います。寄付って言葉がすごく堅苦しく響いてしまう人って多いと思いますし、その堅苦しさみたいなものがなくなればいいなって思って「Hey Ho」という楽曲も作りました。支援シングルだからってすごくプレッシャーに感じる人が多かったら嫌だなって思いながら、今はまだピンとこないなって人もたくさんいると思うんですけど、いつかピンとくる時期がくるまで、「Hey Ho」という曲を楽しみ続けてくれればいいなって思っています。

DJ LOVE:寄付って行為自体は100%の善意だと思っているんです。例えば、コンビニのレジの横に募金箱があって、そこにおつりを入れるのってそこに他の意思はなくこの入れたお金で誰かが救われたらいいなと思う気持ちです。人によっては寄付したお金がどう使われるかわからないって人もいますけど、その行為自体には100%の善意しかない訳だし、さっきNakajinが言っていたみたいに、それこそ隣の家庭で「お醤油が切れちゃったから貸してください」っていうのとほとんど同じで、「じゃあどうぞ、使ってください」みたいなそういう感覚ですよね。寄付って言葉の重さが邪魔をしている可能性もあるので、そういう「助け合う」感覚で、気軽にできるようになるといいなと思います。

三島:ありがとうございます。直接お金の寄付や楽曲やグッズなどモノを買うことで寄付に繋がったり、古本を寄付できたり、様々な寄付の方法がありますが、もっと寄付を身近に感じてもらいたいと思っています。NPO側は、寄付者への日頃のありがとうの気持ちをしっかり伝える機会にし、楽しみながら一年に一回ぐらいは寄付について考えたり、行動するきっかけとなるような「寄付」の習慣に繋がって行けばという思いで寄付月間を実施しています。
12月31日までです。ぜひ、引き続き、一緒に取り組んでください。

聞き手:寄付月間共同事務局 三島理恵


SEKAI NO OWARIさんから届いた寄付月間に向けた動画メッセージ

 

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