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寄付月間2020

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Newsお知らせ

【リードパートナー紹介】(公財)ボーイスカウト日本連盟様

2020年12月25日

コラム

「寄付が人々の幸せをつくる社会」を目指す寄付月間。
その活動を資金面で支え、寄付文化の醸成を「リード」する存在が「リードパートナー」です。
寄付月間を通して、どんな未来や社会を実現したいのか。
2018年からリードパートナーになっていただいている公益財団法人ボーイスカウト日本連盟の木本史郎さんにお話を伺いました。

 

 

ボーイスカウト日本連盟について

ボーイスカウトは、20世紀初頭にイギリスで始まった青少年運動です。野外で、子どもたちの自発性を大切に、グループでの活動を通じて、それぞれの自主性、協調性、社会性、たくましさやリーダーシップなどを育んでいきます。瞬く間に世界中へ広がり、今では世界に170を超える国と地域で活動が行われてます。日本では各地の少年団から全国的な統一結成への動きが起こり、1922年に日本連盟が創立されました。まもなく100周年を迎えます。
ボーイスカウトが目指すのは、「人の役に立つ」ということ。困っている人がいたらいつでも手を差し伸べられるように、技能なり知識なりを身に着けて、周りの人から感謝してもらえるような人物になりましょう、ということです。
社会貢献活動は、日ごろの自分たちの知識や技能を高め、チームワークを高めるという活動の柱として、年間を通じて様々なことを行っています。具体的には、街頭募金活動を通じて皆さんの小さな善意を集め、困っている方にお届けすること。そのほかには、通年での清掃活動、例えば海岸などでの清掃活動や、地域の皆さまの活動のお手伝いをしていますね。

 

ボーイスカウトに参加していない子どもたちにも寄付の価値を伝えたい

寄付月間は、特定の寄付に限らず、寄付の価値を伝えるためのキャンペーンという趣旨をお聞きして、それはやっぱりいい事だよね、とリードパートナーとなることを決めました。今年で3年目です。

寄付を行うということは街頭募金などで、日ごろから子どもたちにやってもらっていた活動です。困っている人に寄付しようということへの理解という意味で、この活動には意義があると感じています。それに街に立って募金を呼びかけていると、街の人から暖かい言葉をかけていただくので、子どもたちに「やってよかったな」とか「うれしいな」というような気持ちになってもらえる場合が多いですね。
我々ボーイスカウトに参加している子どもたちは、そういうことを学ぶ機会がありますが、そうでないお子さんたちにも届くように、こういったキャンペーンにお力添えさせてもらえたら良いなという想いです。

また、我々はより多くの子どもたちがボーイスカウト活動に触れることを望んでいます。ですので、経済的な理由で活動に参加できない子どもたちに、ボーイスカウトに招き入れるための費用を助成するという、主にひとり親家庭を対象とした「ともに進もう助成プログラム」があります。
原資は書き損じハガキや切手といった「もったいない寄付」です。書き損じちゃった年賀状を集めるだけでも誰かの助けになるということを伝えていきたい。ちょうど取り組んでいるところだったので、キャンペーンのチャンスかなと、参加させていただきました。

 

 

子どもたちにより知ってもらう取り組みを

昨年は寄付月間の公式認定企画として、ボーイスカウトで実施している街頭募金の全国での取り組みを集計すべく、全国調査を行いました。その結果、募金箱数は5千箱以上、募金回数は約850回、のべ参加人数は約2万人、そして募金総額は3,000万円以上に上ることが分かりました。お預かりした善意は、それぞれの募金の主旨に応じて、緑の羽根赤い羽根、災害支援、ユニセフなどにお送りしています。

この寄付月間にかかわり、我々ボーイスカウトの活動を知ってもらうチャンスになったと思います。そこから進んで、今年は、寄付の意味や役割について、子どもたちにより理解してもらえるような取り組みをしようと考えています。寄付によって、こんな風に人の助けになるんだよ、世の中に対する「自分の願い」みたいなものをカタチにしていく手段として寄付があるんだよ、ということを知ってもらい、募金活動の意味をより考えてもらいたいです。

我々は子どもたちにいろいろな経験をしてもらい、一人一人が世の中の「役に立つ」人間にちょっとずつ近づくことで、社会全体を良くしていくという取り組み自体が社会貢献活動と思っているので。参加してくれる子どもたちを増やしていくことが社会貢献にそのままつながると自負しています。

ボーイスカウトに参加している子どもたちは、募金活動などを自分でやってみる機会があります。そうではない子どもたちが、中学や高校の授業などで寄付ってこういうことだっていうのを勉強し、クラウドファンディングなどに参加してみる。そういう裾野が広がって、みんなが助け合えるような社会になっていったら良いな、と願っています。

(写真提供:©ボーイスカウト日本連盟

 

 

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