【リードパートナー紹介】ヤフー株式会社様
2021年1月26日
「寄付が人々の幸せをつくる社会」を目指す寄付月間。
その活動を資金面で支え、寄付文化の醸成を「リード」する存在が「リードパートナー」です。
寄付月間を通して、どんな未来や社会を実現したいのか。
2016年からリードパートナーになっていただいているヤフー株式会社さんにお話を伺いました。
ヤフー株式会社とは?
ヤフーは、ミッション「UPDATE JAPAN 情報技術の力で、日本をもっと便利に」、ビジョン「世界で一番、便利な国へ。」を掲げて、ITを活用した様々な事業を行なっています。利用者数は約8,000万人。まさに日本中の方々に、ヤフーのサービスを通して「生活が豊かになった!便利になった!」を実感していただくお手伝いができればと思っています。
ミッション、ビジョンと関連し、ITを活用した社会貢献の取り組みが「Yahoo!ネット募金」です。国内最大級のインターネット募金サービス「Yahoo!ネット募金」は、子どもの貧困や動物の殺処分、環境保全や福祉など、国内外に存在するさまざまな社会課題をインターネットの力で解決するために、2004年11月にスタートしました。累計800を超えるプロジェクトが立ち上がっています。約400団体様に登録いただいており、国内の主要NPOをはじめ、任意団体や企業様にもご利用いただいています。公益性や非営利性などの審査基準を定め、信頼性の高い団体を登録しています。
また、「Yahoo!ネット募金」の大きな特徴の1つとして、災害発生時の緊急支援があります。
近年災害が多発していますが、災害発生時には、いち早く緊急災害支援募金を立ち上げ、被災地の復旧・復興を支援しています。また自然災害だけでなく、首里城の火災など文化財の支援や、オーストラリアの森林火災で被害を受けた野生動物と自然環境への支援など、海外への支援も行なっています。
最近は研究機関や新型コロナウイルス関連への支援、自治体と連携したプロジェクトなども増えてきました。
寄付総額は16年間の累計で約71億円、件数は1000万件を突破しています。
寄付月間との関わり
寄付月間がスタートした当初から、リードパートナーとして関わっています。
ITを活用した情報発信を得意とすることから、例年寄付月間の特集ページを作ったり、過去に「Yahoo!ネット募金」から寄付してくださった方約100万人にメルマガをお届けしたりしています。
インターネットを通して、多くの方に寄付月間のことを知ってもらえるような情報発信ができたらいいなと考えています。
インターネットのチカラで、寄付のハードルを下げたい
ヤフーの社会貢献のサービスが目指すのは「世の中の社会課題解決をする人たちを後押しするプラットフォーム」です。
何か支援したいと思ったときに、例えば自分自身は直接動けないけれど、寄付をすることで社会課題解決のアクションを応援することができる。これも立派な社会参画です。社会課題の解決に取り組む人と、それを応援したい人とをマッチングするようなプラットフォームになりたいと考えています。そうすることによって、世の中の課題解決力が底上げされる。そんな社会を目指しています。
しかしながら、寄付のハードルはまだまだ高いと感じています。寄付白書2017(日本ファンドレイジング協会発行)によると、寄付をしている人は約45%。寄付をしたい気持ちがあっても具体的にどうしたら良いのか分からなかったり、寄付=偽善行為と捉えている方も少なくないと感じます。そんな中、寄付を日常のものにしていく、思い立ったときに少額でもいいから寄付できるんだよ、ということを伝えていきたいです。そのためにも寄付文化を醸成していくことはとても重要だと思っています。
寄付のハードルは大きく2つあると考えています。1つは機能的なハードルです。手間がかかると、人は寄付から遠ざかると思います。インターネットを使って、より手軽に、便利に寄付できるような仕組みを作ることが重要です。もう1つは心理的なハードル。これは身近に関わりやすい社会課題を扱ったプロジェクトを立ち上げていくことで共感を集め、「それだったら私も応援できるかも」という空気を醸成していけたらと考えています。
昔は「一部の所得や意識の高い人だけが寄付する」というイメージが強かったと思いますが、インターネットの場合はより多くの人にアプローチできるという強みがあります。一人ひとりは少額でも、10万人、100万人から寄付が集まれば億単位にもなります。インターネットのチカラを使って、引き続き寄付のハードルを下げることに取り組んでいきたいと思います。
ただ「寄付の裾野を拡げていく」というのは、一企業一団体では成し得ません。寄付月間は、同じ志を持つ人や団体を可視化して繋いでくれている、とても素晴らしい取り組みだと思います。コロナ禍で「共助」の在り方が見直される中、寄付月間の傘の元、多様な企業や団体が繋がって、もっともっと協働・協業が進んでいく。そんなコミュニティになればいいなと思います。