コラム:米国の寄付の最新動向②
2020年12月17日
米国クラッシィ社(Classy)が11月に発表した寄付者の動向に関する調査「Why America Gives 2020」では、日本の「寄付月間」の1つのモデルともなった「Giving Tuesday」について、次のように報告されています。
参照:https://go.classy.org/report-why-america-gives-2020-charitable-giving-trends
(※翻訳は寄付月間共同事務局メンバーが協力して行ったものです。プロの監修など受けておりませんので、ご了承ください。)
“ギビング・チューズデー”運動は、年々高まる傾向に!
ギビング・チューズデー(Giving Tuesday)とは、米国の感謝祭(サンクス・ギビングデー)明けの火曜日を「誰かのために寄付しようと呼びかけたり、寄付をする日」としよう、というキャンペーンのことです。ニューヨークにあるNPOの非営利団体と国連が共同でよびかけたのがきっかけとなり、2012年から続いている国際的なキャンペーンです。
本キャンペーンの熱は年々高まり、今年の調査では半数以上(54%)がギビング・チューズデーを「知っている」、または「聞いたことがある」と回答しています。
さらに、ギビング・チューズデーを「知っている」と答えた回答者の3分の2(67%)が前年に寄付をして参加していたと答えました。
世界の非営利団体はホリデー・シーズンのこの時期に、もっとも寄付集めに注力すると言われています。”非営利団体は自信を持って年末の募金活動を進めるべき”と本調査では結論づけています。
2020年のGiving Tuesdayに関する詳細は今後の調査を待つ必要がありますが、例年より寄付流通額が上がるだろうと予想されています。
日本でも、12月は寄付額は年内で最も高くなる傾向があります。この12月の1か月間、日本だけでなく世界の動向にも目を向けつつ、寄付に思いを馳せる1か月になればと思います。