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寄付月間2020

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Newsお知らせ

【リードパートナー紹介】全日本大学サッカー連盟様

2020年12月24日

コラム

「寄付が人々の幸せをつくる社会」を目指す寄付月間。
その活動を資金面で支え、寄付文化の醸成を「リード」する存在が「リードパートナー」です。
寄付月間を通して、どんな未来や社会を実現したいのか。
2018年からリードパートナーを継続してくださっている、一般財団法人全日本大学サッカー連盟の櫻井友さんにお話を伺いました。

 

 

JUFAについて

全日本大学サッカー連盟(JUFA)は、公益財団法人日本サッカー協会の傘下団体の一つで、男子の大学サッカー部の統括組織として活動しています。主に全国大会の運営などを行っています。また、サッカー日本代表のように、大学にも選抜があり、ユニバシアードという学生のためのオリンピック(世界大会)が2年に1度行われるため、そこに大学生の選抜チームを送るといった事業も行なっています。
日本のサッカーが世界に輝いたのは、なでしこジャパンが優勝した2011年の女子ワールドカップが有名ですが、実は一番最初に日本がサッカーで世界一になったのは、1995年のユニバシアード福岡大会です。ユニバシアードはこれまでに18回サッカー競技が行われているのですが、実は日本は最多の7回優勝しています。また、Jリーグの新人選手選手の半分以上が大学サッカー出身でもあります。

JUFAは「大学サッカー界はサッカーの競技力向上を目指すとともに、各人各様の文武両道を実践し、人間そのものや社会全体の進化・発展を望み、その実現に必要な努力を惜しまない」を連盟の願いとして掲げており、具体的な目標の中にも「社会貢献及び地域貢献活動にすすんでかかわる」という一文があります。やはり、大学という教育過程に所属する学生たちを相手にする以上、スポーツの競技力の向上とその競技の運営を行うことはもちろんのこと、自ら社会貢献に積極的に取り組むような人材を育成していきたいと考えています。

 

学生の行動が誰かの光になる「HIKARIプロジェクト」

JUFAで取り組む社会貢献活動として「HIKARIプロジェクト」があります。
そのうちの一つが、寄付月間の公式認定企画でもある「one goal one coin」です。対象大会でワンゴールにつきワンコイン(500円)を連盟からUNICEFに寄付する。ただし、「異議(審判員への文句)」や「遅延行為(時間稼ぎ)」といった悪質な行為があった場合には減額します。逆に警告や退場がなければ1000円をプラス。単に点数だけでなく、フェアプレーが寄付に繋がる、という部分も大切にしています。

「自分たちが活躍することによって、誰かのためになる」というスキームを作ることで、将来プロ選手になったとき、「出場給(試合に出場した選手に対して支払われる報酬)の一部を寄付しよう」と思うきっかけにもなると考えています。単純に連盟がお金を出すだけではなく、「選手が活躍することによって、その分だけ連盟から寄付する」というのが大きな特徴です。
なお今年は、コロナで試合数が減ってしまい、このままでは寄付の総額も減ってしまうことが考えられます。これでは、寄付先にご迷惑をお掛けしてしまいますので、中止になった試合分は昨年度の実績(ゴール数)を適用して寄付をします。

また、例年、試合に来場していただいたお客さんの人数×10円の寄付もしてきました。お客さん自身が、大学サッカーを観戦しに行くことで、社会貢献になる、という企画です。ただ今年はコロナの影響で、無観客で試合を行うことが決まりました。代わりにライブ配信を行うのですが、ライブ配信の視聴者数に応じて、上限15万円の寄付を行なう予定です。

 

 

自分たちが実践していくだけでは意味がない、だから寄付月間

寄付月間との関わりは、日本サッカー協会が賛同パートナーに入っていたことがきっかけです。JUFAはより積極的に関わろうと加入した2018年からリードパートナーとなりました。
大切なのは「できるか、できないか」ではなく、「やるか、やらないか」。リードパートナー(法人)の参加費10万円は決して小さな金額ではありませんが、それならどう捻出するかを考えるだけです。

もともと社会貢献活動をしていく中で、「自分たちがしていくだけでは意味がない」と感じていました。社会全体で社会貢献意識を高めていかないと、変わっていかないのではないかと。だからこそ、私たちが行っているような活動についても、知ってもらう意味があると思っています。
私も以前は、個人として寄付をしていることを公表することが好きではありませんでした。特に日本人は、それを表に出さないことが美徳という風潮はあると思います。しかし、それでは寄付の文化は拡がらないと気が付きました。「売名行為」と捉えられてしまっても、「やっている」ということを広めていかないと、何も変わらない。だからこそ、最近は寄付や社会貢献活動について、積極的に発信していこうと思っています。

私の好きな言葉に「貧者の一灯」という言葉があります。「貧しい人の真心のこもった寄進は、金持の寄進よりもまさっている、物の多少より誠意が大事だ」という意見です。
稼いでいる社会人が出す大金の寄付よりも、学生の1000円の寄付の方が価値がある、私はそう思っています。小さな金額かもしれないけれど、見えない誰かのために繋がっていると意識してもらえるような社会になってほしい。誰もが気軽に寄付をするような社会になることを願っています。

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