【リードパートナー紹介】リネットジャパングループ(株)様
2021年1月8日
「寄付が人々の幸せをつくる社会」を目指す寄付月間。
その活動を資金面で支え、寄付文化の醸成を「リード」する存在が「リードパートナー」です。
寄付月間を通して、どんな未来や社会を実現したいのか。
2018年からリードパートナーを継続してくださっている、リネットジャパングループさんにお話を伺いました。
リネットジャパングループについて
リネットジャパングループは、2000年に創業した、主にリサイクル・リユースの事業を行う会社です。「収益と社会性の両立をする」という理念を掲げていまして、我々の言葉でいうと、「ビジネスを通じて偉大な作品を創る」。「作品」と言うとわかりづらいのですが、社会貢献の仕組みは、収益活動と結びついて持続可能になる。そういう事業を、新しくつくっていくことが「作品」創りなんだと、いう想いです。
具体的には2つありまして、一つが中古の本の買い取りと、NGOやNPOへの寄付を組み合わせた「スマイル・エコ・プログラム」。いらなくなった本などを処分する時に寄付先を選んでいただいて、我々から寄付先へ1件あたり10〜50円を寄付する。不要なものを処分して入ってきたお小遣いで、「ちょっといいことしませんか?」という呼びかけですね。寄付のハードルを下げ、皆さんに参加してもらいやすい寄付のプログラムを、かれこれ15年ほど行っています。皆様のご協力で、2007年1月からの寄付累計は7,900万円を超えました。
東日本大震災の被災地の児童館や児童センターに、児童書を寄付する活動なども続けています。
もう一つは、古いパソコンや携帯電話など家の中に退蔵されている小型家電製品に含まれている金銀銅などのレアメタル。日本は資源のない国と言われますが、実際は資源大国並みの「都市鉱山」が眠っていると言われています。不要になったパソコンや携帯電話を回収し、それを資源としてリサイクルしていく、という取り組みを、全国約300の自治体と連携して行なっています。このリサイクル工程で、パソコンなどを分解する作業については、実は知的障がいの方のお仕事に非常に向いていまして。我々の本業としてパソコンをどんどんリサイクルすることが、そこで働く知的障がいの方の雇用も拡大し、そして持続されていくと考えています。
こういうビジネスモデルが収益と社会性の両立だと考えて、今でもチャレンジを続けています。寄付月間については、初年度から「スマイル・エコ・プログラム」を公式認定企画として参加していまして、今後も長く継続していきたいと思っています。
部屋の片づけから、世の中の社会課題に少し目を向けていただけたら
日本ファンドレイジング協会さんの立ち上げのとき、ちょうど私たちも「スマイル・エコ・プログラム」を立ち上げようとしてたときでした。そのご縁で、ファンドレイジング協会さんの活動にも微力ながらもサポーターとして関わる中で、寄付月間の取り組みが始まりました。「スマイル・エコ・プログラム」がちょうどピッタリくるなということで、立ち上げ当初から、寄付月間に参加させていただいています。
企業はお客様からお金をいただく対価として、サービスなり、モノを提供するという形が多いですが、我々はお金の流れが逆向きでして。買い取りに出していただくと我々のほうがお客さんにお金をお渡しするという、逆向きのサービスなんですよね。「自分の財布からお金を出して寄付する」というのは、ハードルが高いという方も、お客様が部屋の片づけとかの時に入ってくる小遣いから、少し世の中にある社会の課題に目を向けていただく、そんな小さなアクションでもきっかけ作りにつながると嬉しいなと思っていますね。
ちょうど12月は大掃除のシーズンで、年間でもご利用される方が多いときなので、寄付月間とご一緒することで相乗効果で拡大をしていけたらな、と思っています。
去年より今年、今年よりも来年と、広がる寄付の輪に期待
コロナ禍で、多くの企業や事業所が当然ダメージを受けていると思いますが、生活者、特に社会的な弱者の方においても、多くのしわ寄せが来てるのではないかと懸念しております。社会課題を「見える化」することで、最終的に寄付のアクションに繋がっていけばいいなと思います。
寄付月間については、まだまだ知らない方も多いので、一歩ずつだと思います。しばらくは地道なところもありますが、毎年毎年、歯車をグルっと回して、着実に前に進んでいっているので、去年よりも今年、今年よりも来年という形で、輪が広がっていけばいいなと。努力を続けていけば、どこかで大きな弾みがつく。日本中を巻き込んでいくのでは、と期待をしています。
(写真提供:リネットジャパングループ)