海外経験のある登壇者3名が海外の寄付文化について語る「12月は寄付月間！だからこそ知りたい海外の寄付事情」というオンラインイベントを、12月13日（水）19:00-20:00に開催しました。
国際協力NGOスタッフのコミュニティー「Nピボ」との共催とし、海外に事務所を置いて寄付集めをしている方や、海外駐在経験が豊富な駐在員が登壇しました。

イベントの中では…
・WAFCA近藤さん（寄付月間2022ムーブメント賞・Nピボ）より、インドネシアの寄付事情についてご紹介いただきました。世界寄付ランキングでインドネシアが1位であること、イスラム教ではラマダンの時期に寄付すると普段よりポイントがアップするため寄付が集まりやすいこと、ごく少額から寄付できるクラファンサイトKITABISAの紹介がありました。
・地球市民の会の鈴木（寄付月間共同事務局・Nピボ共同代表理事）より、ミャンマーの寄付事情についてご紹介しました。ミャンマーも世界寄付ランキングでトップ10常連であること、一方で日本は最下位だったことをご紹介した上で、ミャンマーのパラヒタ（孤児院）の寄付集めの方法、ミャンマーの人の寄付に対する考え方、寄付を受け取った人に「お返しをしなければ！」と思わせない仏教の仕組みなどについてお話しました。
・フリーランスファンドレイザーの細貝さん（寄付月間アンバサダー）より、オーストラリアの寄付事情についてご紹介いただきました。スポーツと関連した寄付集め、Peer to Peerファンドレイジング、Oppotunity Shop、ファンドレイザー心理テストなど、面白い事例をたくさんご紹介いただきました。
・質疑応答では、特にオーストラリアの事例について、詳しく知りたいという質問がありました。また、「ミャンマーやインドネシアでは、貧しい人でも寄付をするのですか」という質問がありました。
・最後に、寄付月間の賛同企画エントリーが12月18日までであること、Nピボの参加者募集のお知らせを行いました。

参加した方からは、
・お話すべてが超有料級でした。
・寄付に対する考え方がここまで違うのか、と本当に新鮮でした。
・インドネシアの寄付月間（ラマダン中）の存在、ミャンマーの寄付の分析（特に贈与の呪い部分やガドーは大変興味深かったです）、オーストラリアの斬新なアイディアの寄付文化が印象に残りました。
・ミャンマーで、寄付者のほうが寄付をさせていただく姿勢が印象的でした。
・日本が寄付ランキングで最下位だったことに驚きました。
・海外の寄付文化共有おもしろかったです。他の国についても知れたら嬉しいです。
・海外の寄付事情を知ることができる機会はなかなかないため、とても楽しかったです！日本より寄付文化が根付いている海外の国から共通項やヒントを抽出し、日本の寄付文化醸成に活かしていきたいです！
・Nピボとの共催で実施いただけたので、内容が取り組んでいる事業との近さがあり、ありがたかったです。
などと感想をいただきました！

来年はぜひ、「海外の寄付事情」第二弾をやっていきたいです。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました！

当日のアーカイブ動画はこちらから。

当日の投影資料はこちらからダウンロードできます。
https://drive.google.com/file/d/16BVrcpTU14j7m3xvz0d_DxLLHHlJj6kT/view?usp=sharing

【イベント概要】
イベント名：【寄付月間×Nピボ共催】12月は寄付月間！だからこそ知りたい海外の寄付事情
日時　　　：2023年12月13日(水) 19:00-20:00　※オンライン開催
主催　　　：寄付月間共同事務局
共催 　　：Nピボ
参加者　　：約30名

【プログラム】
・インドネシアの寄付事情
・ミャンマーの寄付事情
・オーストラリアの寄付事情
・質疑応答
・寄付月間、Nピボからのお知らせ

■登壇者
近藤みなみ
大学生のころファンドレイジングに興味を持ち、第１回准認定ファンドレイザーを取得。 2020年から認定NPO法人アジア車いす交流センター（WAFCA）にて広報・ファンドレイジングを担当する。寄付月間2022では、WAFCAのチャリティウォーク企画が寄付月間ムーブメント賞を受賞。今年9月に入職後初めての海外出張でインドネシアへ。現地のファンドレイジングスタッフと話してわかったインドネシアの寄付事情をお話しします！

鈴木亜香里
2010年より、地球市民の会ミャンマー駐在員として、ミャンマーの農村開発事業を実施。2020年頃よりファンドレイジングの勉強を始める。寄付月間2021では「毎日寄付」という企画で寄付月間大賞を受賞。2022年より、寄付月間共同事務局PRチーム。2023年より、NGOスタッフの学びのコミュニティー「Nピボ」の共同代表理事を務める。寄付を集めるだけでなく、寄付をするのも大好き。

細貝朋央
中間支援NPOのフルタイムスタッフとして、ファンドレイジングのプロフェッショナルの育成、ボランティア・コーディネーション、啓発キャンペーンの運営などを主業務として経験。2020年からはフリーランスに転身し、20以上の非営利組織・公益法人のファンドレイジングや事業運営のサポートを行う。寄付月間アンバサダー。2022年10月より、オーストラリアに渡り、現地の非営利活動を巡る旅中。