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コラム:すごい寄付!シリーズ 開始1日で1億円超えも!2020年クラファンまとめ(前編)

2020年12月21日

コラム

 

2020年は激動の年でした。1月からじわじわと感染者が増えてきた新型コロナウイルス感染症の拡大により、3月下旬に東京都による外出自粛要請、4月7日には7都府県に緊急事態宣言が発令(4月16日に全都道府県に拡大、5月25日に解除)。不要不急の外出が制限され、飲食店・娯楽施設などは休業、学校は臨時休校となりました。また医療現場では逼迫した医療物資不足が問題となりました。

こうしたなかで多くの資金を集めた事例、ここでは「寄付型」「(応援)購入型」のクラウドファンディング(以下、クラファン)に特化してご紹介します。

 

 

1億円超えの寄付型クラウドファンディングが多数生まれた2020年

2020年、1億円を超えるプロジェクトの件数は、寄付型クラファン大手のReadyforでは6件。総合型クラファン大手のCampfireでは、寄付型・応援購入型のプロジェクトで3件、クリエイティブな活動を応援するMotion Galleryでは3件でした。

 

READYFOR「新型コロナウイルス感染症:拡大防止活動基金」が8.7億円

コロナ禍でいち早くスタートしたRedyforでの新型コロナウイルス感染症:拡大防止活動基金。4月3日、(公財)東京コミュニティー財団から運営・管理を業務委託されたReadyforが、感染症対策に取り組む団体や医療機関への助成をおこなうと表明しました。7月2日までの90日間で、2万人超の人々から7億円を超える金額が集まりました。さらに、年内の寄付を継続するために特設ページを開設して寄付を募り、12月23日現在、8.7億円もの寄付が集まっています。特筆すべきなのは支援金額の単価。最初の90日間では約35,000円のところ、特設ページを含めた全期間での支援単価は約42,000円と伸びています。寄付メニューについて、前半期間では1,000円、後半期間では10,000を選ぶ人が多いことからも、寄付期間の延長が好影響を与えていることがわかります。

>>新型コロナウイルス感染症:拡大防止活動基金特設ページ

 

医療系クラウドファンディングで”史上最速”達成!

一日あたりの金額が大きかったのは、認定NPO法人ジャパンハートによる【#マスクを医療従事者に】あなたの拡散や寄付が医療の力に」。多くの著名人が顔写真付きで応援を表明し、4月15日~16日のわずか2日間で、約1億5000万円を集めました。”開始約21時間で1億円到達という、国内クラウドファンディング史上最速”(クラファンプロジェクトチーム調べ)という記録を作りました。

Readyforの発表によると、「2020年の医療系プロジェクトは昨年比約3倍、寄付総額にすると約7倍」とのこと。「図らずも新型コロナの影響によって医療機関がクラウドファンディングを活用するということが本格化した年となりました。」と、総括しました。

>>【READYFOR ニュースレター】2020年12月CF支援ランキング・コロナ禍の医療機関に関するトピック

 

動画配信が繋いだ生活困窮者支援に1万人から1億円集まる!

NPO法人抱樸(ほうぼく)によるコロナ緊急|家や仕事を失う人をひとりにしない支援。抱樸は福岡県北九州市を拠点に、主に生活困窮者への支援を行っているNPO法人です。「支援付き住宅の提供」をメインの事業に掲げ、目標額を1億円、募集期間90日間で4月28日からスタートしたプロジェクトは、残り1週間(7月21日)の時点で達成率約60%。All-in方式のためプロジェクト自体は成立するものの、目標額を達成するのは難しいのではという状況でした。毎週火・土曜日にYouTubeチャンネルから活動報告や対談などの動画配信を続けた結果、最終日前夜に1億円を達成。寄付者数は1万人を超えました。この粘り強い取り組みと社会的影響が評価され、「日本ファンドレイジング大賞 新型コロナウィルス支援特別賞大賞」を受賞しました。

 

>>後編へつづく

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