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寄付月間2025

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【開催報告】【寄付月間2025シンポジウム】“欲しい未来へ寄付を贈ろう” の10年、その先へ

2025年12月25日

お知らせ

寄付月間10周年記念シンポジウム 開催報告

2025年12月11日(木)、東京大学の食堂コマニで寄付月間10周年を記念する特別なシンポジウムが開催されました。今年のテーマは、 『欲しい未来へ寄付を贈ろう” の10年、その先へ』。一人ひとりが思い描く「欲しい未来」に立ち返り、寄付の可能性をあらためて感じられる時間を目指して。社会課題の解決に向けて歩んできた人たちがつながりあい、次の10年に向けて“自分にできる一歩”を考え、共有する場となりました。対面・オンラインを合わせて100名が参加し、熱気あふれるイベントとなりました。

第一部: トークセッション

◆トークゲスト

鵜尾雅隆氏(日本ファンドレイジング協会 代表理事/寄付月間推進委員会 副委員長)
渋澤健(コモンズ投信株式会社 取締役会長/寄付月間推進委員)

 

~寄付の10年、社会の10年。次のステージへ向かう私たちの役割~

第1部では、鵜尾 雅隆氏と渋澤 健氏を迎え、寄付と社会のこれまでの10年、そして次の10年について語っていただきました。

冒頭では、お二人それぞれが寄付や社会との関わりを持つようになった背景や、時代の変化を受けて立ち上げてきた取り組みについて紹介いただきました。
日本には寄付文化がないと言われがちだが、お歳暮やお中元など「贈与」の文化はもともと根付いており、12月という1か月を寄付について考える時間にしたい、という寄付月間の考え方とも重なる視点が共有されました。

渋澤さんからは、ふるさと納税や企業版ふるさと納税など、「自分のお金を社会に回す」制度が広がってきたこと、自治体やNPOを応援する手段としての可能性が語られました。
鵜尾さんからは、クラウドファンディングや遺贈寄付の広がりなど、仕組みや制度が整い、自発的なアクションが積み重なってきた現状が紹介されました。

寄付の価値については、
渋澤さんから「寄付は意思あるお金を社会に循環させる仕組み」「寄付はキャッチボール」という言葉が、
鵜尾さんからは「一人ひとりが願いを行動で示すことが重要で、その最も身近な手段が寄付」というメッセージが共有されました。

最後に、寄付者を単なる支援者ではなく「未来をともにつくる仲間」と捉え、成果の可視化や対話を重ねていくことが、次の10年に向けて重要であることが語られました。
寄付の可能性と希望を、参加者一人ひとりが自分ごととして持ち帰る時間となりました。

第二部:寄付月間に関わる方々によるトークリレー

交流タイムを挟んで行われた寄付月間に関わる方々によるトークリレーでは、アンバサダー、リードパートナー、寄付月間に長く関わっていただいている方など8名の方にご登壇いただき、寄付月間や寄付への「想い」のお話をいただきました。

トークリレーゲスト

◎コングラント株式会社
これまでの寄付月間での取り組みや、寄付月間に寄せられてきた多くの「願い」について紹介いただきました。

◎ソーシャル・エンライトメント株式会社
寄付によって「託す」ことができるからこそ、自分たちにできる価値提供を模索し続け、今後も応援の形として寄付を広げていきたいという思いを語っていただきました。

◎西武信用金庫
12月1日に実施した「地域未来シンポジウム」と、当日に行った地域NPOへの募金活動について報告いただきました。

◎日本コムシンク(actcoin)/ アンバサダー 薄井大地さん
社会貢献アプリ「actcoin」を通じて、寄付の力を発信し、セクター全体を盛り上げていきたいという展望を共有いただきました。

◎ふじぽんキッズ
小学生世代にも「寄付は楽しい」と感じてもらいたいという思いから活動を始め、次の10年に向けてより若い世代へ広げていきたいとお話をいただきました。

◎寄付月間日本大通実行委員会
自団体の寄付集めではなく、地域の団体と連携する形で横浜で活動し、寄付月間をきっかけにその先の継続的な取り組みにつなげたいとお話しいただきました。

◎アンバサダー 御手洗薫さん
社会を変えたいという思いでNPOに転職してから寄付を学び続けてきた経験をもとに、「寄付っていいな」と思う人が増える社会を目指したいと語りました。

◎ふじぽん(チームGOEN)
子どもたちに寄付や社会貢献を広げる活動への思いとともに、「寄付市場を100兆円にする」という大きな夢を共有してくださいました。

総括

今回のシンポジウムは、10周年というタイミングだからこそ振り返ることができるような内容を重視した企画となりました。そしてその中でも個人個人の「想い」に着目をしてトークセッションやトークリレーにご登壇いただいた皆様に話題提供をいただき、交流へと繋げました。改めて寄付月間の広がりを実感すると共に、これからの寄付に期待が生まれる場となりました。

引き続き、寄付の力による広がり、そして寄付月間の今後にもご注目ください!

 

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